一、概要
シース熱電対は曲げられ、高圧に耐え、熱応答時間が速く、頑丈で耐久性があるなどの利点があり、それは組立式熱電対、熱抵抗と同様に、温度を測定するセンサとして、通常は表示計器、記録計、電子調節器とセットで使用され、同時に組立式熱電対の感温素子としても使用される。これは、様々な製造過程における0℃〜1300℃の範囲内の液体、蒸気及びガス媒体及び固体表面の温度を直接測定することができる。
シース熱電対は一般的な工業熱電対と同様に、表示計器などと組み合わせて、一定の使用範囲内でガス、液体媒体または固体表面温度を自動検出または自動調節する。
二、動作原理
シース熱電対は2種類の異なる成分の導体の両端が溶接され、回路を形成し、直接温度測定端を測定端と呼び、配線端を参照端と呼ぶ。測定端と参照端に温度差があると、回路に熱電流が発生し、計器を接続して表示すると、計器には熱電対による熱起電力の対応する温度値が指示される。
シース熱電対の熱起電力は測定端の温度上昇に伴い増加し、熱起電力の大きさはシース熱電対導体材質及び両端温度差と関係があり、熱電極の長さ、直径とは関係がない。
シース熱電対の構造は導体、絶縁酸化マグネシウム、1 Cr 18 Ni 9 Tiステンレス鋼保護管を複数回にわたって引き延ばしたものであり、シース熱電対製品は主に配線ボックス、配線端子、シース熱電対からなる基本構造を構成し、各種取付固定装置からなる。シース熱電対絶縁式とシェル接合式の2種類。
防爆シース熱電対は隙間防爆の原理を利用して、十分な強度を持つ配線ボックスなどの部品を設計し、火花、アーク、危険温度を発生するすべての部品を配線ボックスキャビティ内に密封し、キャビティ内で爆発が発生した場合、接合面の隙間を通じて消火と冷却を行い、爆発後の炎と温度をキャビティ外に伝えないようにして、防爆を行うことができる。